今年も残すところ1ヶ月余りとなりました。今年は、新型コロナウイルスに振り回された一年でしたね。来年はこの騒動が落ち着くことを祈ります。

危機克服のために協力して対応を

 新型コロナウイルスは、国籍や性別に関わりなく、人類すべてに襲い掛かった共通の敵といえます。1996年の映画「インディペンデンス・デイ」では、人類共通の敵として現れた宇宙人に対し全人類が一致団結して立ち向かいましたが(劇中でイスラエル軍とイラク軍が同じ基地で共同作戦を取っているシーンが一瞬映るのですが、湾岸戦争とイラク戦争の間という当時の時代を考えると、個人的には名シーンだと思います)、現実はコロナ禍という共通の敵を前にしても、非難し合う国があったり、影響力拡大に利用しようとする国があったりと、人類が一致団結することの難しさを再確認することになってしまいました。
 一方で、このような人類共通の問題に対しては、国際協力なしには対処が難しいことも明らかになりました。ウイルスに限らず環境や食糧など人類共通の問題に対して、コロナ禍が、各国が協力して対処しようと考える切っ掛けになればいいと思いますし、実際にコロナ禍を機に色々な国際協力体制の枠組みが提案されているようです。これは、コロナ騒動によってもたらされたプラスの面かもしれません。

 新型コロナウイルスの流行によって社会にもたらされた変化を指して、新型コロナウイルスと共に生きるしかない「ウィズコロナ」、または日常そのものが変わってしまった「ニューノーマル」、などの言葉で表現されています。これらの言葉にはマイナスのイメージが強いと思いますが、在宅勤務をせざるを得なくなったことでペーパーレス化が、移動や訪問が制限されたことでWeb会議の活用が、大きく進んだという側面もあるでしょう。政府が書類の押印廃止に動いていますが、これもコロナ禍が切っ掛けで進んだと思います。マイナス面に比べて遥かに小さいですが、コロナ禍によるプラスの面でもあります。
 秩序を好み熟練を美徳とする日本人にとって、変化は忌むべきもので、それに対応することは苦手とする人が多いと思います。しかし、変化はチャンスともいいます。コロナ禍による環境変化を、働き方や仕事のやり方を見直し、多様化や効率化を進めるチャンスとすることも大事だと思います。

 日本人は変化への対応を苦手としているかもしれませんが、危機に際して協調し一致団結することができます。国際社会では難しくとも、国内の、地元の経営者同士であれば協力が可能だと思います。変化に対応するためのノウハウの全てを持つ中小企業は少ないでしょう。しかし、それぞれがノウハウを持ち寄れば、きっとコロナ禍にも対応する力になると思います。弊社は、自らが持つノウハウをお客様に提供し、またお客様の持つノウハウを他のお客様と結び付けることで、コロナ禍を乗り越え、コロナ後に対応するための一助になりたいと考えております。

 冬の気配も濃くなり、気温も急激に下がっております。体調など崩されないよう、お気をつけください。

 

【長崎オフィス 所長・社員税理士 内田 佳伯】
【『月刊 アップ長崎・島原』2020年11月号 所長巻頭言より】


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