晩冬の候、椿や水仙の花が終わり、沖縄では緋寒桜、そして本土では梅の香りの季節になりました。「冬来たりなば春遠からじ」です。皆様お元気でしょうか。

経営は「信」「誠」「変」

 2月といえば私たち税理士業界では「所得税の確定申告」が真っ先に頭に浮かびます。個人の方々の税務申告は暦年で損益を計算して翌年の2月16日から3月15日(今年は2月17日~ 3月16日)の期間に申告する義務があります。税務業界では一番多忙な時期です。長崎オフィスでも毎年約700件の申告を担当しています。お客様にはいろいろご不便やご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが諸事情をご賢察のうえ、ご理解をいただければ幸いに存じます。但し緊急時には迅速に対応いたします。作家の伊集院静氏は「時間はアル、ナシではなくてツクルものである」と言われましたが私のような凡人は目先のことに追われて時を費やしています。

 三菱の城下町である長崎に衝撃のニュースでした。長崎新聞1月10日「水や空」に次のような記事がありました。「岩崎弥太郎が三菱を創業して150年。長崎造船所は造船だけでなく、火力発電や風力発電などにも事業を広げてきた」「造船部門も拡大し1972年には100万トンドッグを有する香焼工場が完成した。その香焼工場を売却する話が持ち上がっている。主力造船設備だけに地元は大きな衝撃を受けた。ただ、三菱の業態は時代の推移とともに変化してきたのも事実だ」「企業が生き残るには変化は欠かせない。創業200年を迎えるころには、また今とは違う形に変わっているかもしれない」。

 三菱の業態が変わる以上、関連会社も変わりながら受注をしていかなければなりません。業種を問わず大企業も中小企業も変化して時代のニーズ、ウォンツに応えていかなければ生き残れないのです。グローバル化とは「変化の時代」になるということです。変化に対応するためには2手3手打っておいてどう転んでも慌てないようにしておきましょう。「逆境に立たされてこそ成長はできる」「今を変えなければ未来は変わらない」とはラグビー選手の五郎丸歩氏の言葉です。

 東京の浅草、日本橋界隈には時代の変化に対応して生き残った百年企業が多くあります。生き残ってきた秘訣を経営者に一字で書いてもらったら、第一位は「信」、第二位は「誠」「変」でした。経営の本質は「信用」「信頼」「誠実」「変化」ということでしょうか。歴史がある企業はそれらを地道に実践してきたのだと思います。人生においても同じことがいえます。

 「良い人生を送るためには『和顔愛語(わげんあいご)』を心がけること」、お釈迦様の教えです。笑顔は幸せの処方箋です。笑いは副作用のない魔法のクスリです。近年の脳科学の研究では「笑うことによって外界に対する認知がポジティブに変化する」ことが証明されたそうです。心に余裕がない時、ストレスが多い時ほど、鏡の前で大きく深呼吸をする、そしてにっこり笑ってみましょう。乱れた心を整えるには笑顔と優しい言葉が大切です。「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」と某心理学者は言っています。特に経営者は心に余裕が必要です。心は顔に表れます。笑顔が多い経営者には人が寄ってきますので有益な情報も多く集まります。ビジネスは情報収集がスタートでありベースです。多くの情報から経営方針を選択したほうが失敗は少ないのです。

 弊社には様々な業種の情報がたくさん集まります。財務や税務だけでなくIT、リスクマネジメント、事業承継やM&A(企業・事業の合併や買収)等についても専門家が揃っています。ぜひ活用していただきたいと思います。
 寒い日が続きます。皆様ご自愛ください。

【代表社員税理士 内田 延佳】
【『月刊 アップ長崎・島原』2020年2月号 代表巻頭言より】


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