人生は気の持ち方!

 暑中お見舞い申し上げます。

 今年も早半年が過ぎました。今からまた猛暑の日々が来るか、と思うと気が滅入ります。皆様お元気ですか。長崎には明治から大正にかけて多くの外国人(主に欧米人)が住んでいました。そして彼らが愛したのが避暑地雲仙です。外国人には未体験の蒸し暑い日本の夏を雲仙で過ごしながら異国日本での生活を送っていたのでしょう。雲仙の緑蔭は夏の暑さの中の小さな別天地です。茂る葉の作る涼しい蔭には美しい陽光がちらっと降り注ぎます。夏の一日、雲仙で温泉に浸かりながら心身を癒し至福のひと時を過ごしたいですね。

 立場上、社内で稟議書や報告書等を確認し押印する機会が多いのですが、時々記載されている「今後注意します」「今後努力します」「がんばります」の言葉には少し違和感を覚えます。改善意欲が無いから具体的な改善策が記されていないのでしょう。某人事コンサルタントは「逃げの姿勢の社員は具体的なことを書かない傾向がある」と言っています。前向きに着実に業務を改善するためには①期限を決める②言い切る③少し背伸びをする④自分がわくわくする目標にする、等を記載するように助言しています。働き方改革が推進される時代です。業種を問わず仕事の改善・改革が経営上の大きな課題です。

 働き方改革に伴い給与に対する考え方も少しずつ変化しています。大多数の日本企業の給与体系は年功序列・生活保障型のため50歳代が年収のピークです。しかし最近は特に新興企業は、何年働いたか、何時間働いたか、ではなく仕事の難易度や希少性、そして仕事の成果によって年収に差をつけています。実はこのタイプの給与体系が世界では標準。日本のような給与体系は少数派です。どちらが良いか悪いかは別にしてグローバル化の中で優秀な人材を採用するためには給与制度の変革が求められそうです。特に外国人の雇用が進む今からの時代、優秀な外国人ほど、専門性を身に付け次第少しでも高い給与を求めて転職します。人手不足が深刻な介護業界や建設業界では外国人に対する期待が高いようですが、彼らが定着するための諸制度の整備に頭を悩まされそうです。経営者も意識改革が必要になります。過去は変えられないが現在は変えられる、そして現在が変えられるなら未来も変えられる、他人は変えられないが自分は変えられる、自分の気の持ち方で人生は良い方向に開けます。

 作家の伊集院静氏は若い頃京都に3年ほど住んでいました。馴染みの寿司屋に行った時の話を次のように書かれています。「いささか私の気持ちの塩梅が悪くなると、その店に足がむいた。『どうしたんやシケタ顔して?そんな顔してたら福の神が通り過ぎてしまうぞ。ええ仕事は面白そうやな、と思う所へ来よるんや。やせ我慢でも笑ってなあかん』辛辣な言葉に、私はいつしか笑っていた」。笑顔は自分だけでなく他人も幸せにします。笑顔のビジネスマンには相手は気を許して良い人間関係を築くことが出来、結果として良いビジネスが出来ます。「笑う門には福来たる」ですね。

 暑い毎日が続きます。経営者は健康が全てです。ご自愛ください。

(代表社員税理士 内田 延佳)
(『月刊 アップ長崎・島原』2019年7月号 代表巻頭言より)


>その他のUP!7月号の記事については、下記をダウンロードしてご覧ください。
UP!2019年7月号
UP!2019年7月号-特別編