組織はリーダー次第!

 梅の香りが去り桜の季節を迎えます。気持ちも高揚する季節です。また3月は卒業や転勤、退職の別れの月でもあります。人生は出会いと別れの繰り返しです。皆様お元気でしょうか。

 「団塊の世代」「知価革命」等の流行語を生み出した堺屋太一氏(作家、経済評論家)が逝去されました。官僚、経済企画庁長官を歴任し、1970年の大阪万国博覧会をプロデュースした多才な方でした。堺屋太一氏は生前「未来予測で一番確かなことは『人口予測』です」と言われました。人口と言えば「長崎市が転出超過数全国最多」の新聞記事には驚きました。現在約41万人の長崎市の人口は、20年後には2割減の約33万人になります。ちなみに長崎県の人口は現在の約133万人から約110万人へ減少、県と長崎市の喫緊の課題は人口減対策です。交流人口を増やすことも大切ですが、定住人口を維持増加させることを最優先課題とするべきです。定住者は衣食住を消費しますが、旅行者はせいぜい土産品や食事等しか消費しませんので、消費額が違います。

 九州経済連合会の麻生会長が長崎にとって嬉しい話をされています(長崎新聞)。「とんがらないところは駄目になる。長崎でとんがっているのは長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連施設。信仰の歴史をうまく広報すれば欧米人が驚き、長崎のファンになる。観光の課題はアクセスだが、九州新幹線長崎ルートと長崎空港を結びつけることが出来れば、観光業を20~30 年先も潤う産業にできるだろう」そして「重要なのは知事や市長、リーダーがどんなビジョンを持っているかということ」と言われました。

 今年9月から44日間にわたり全国12会場でラグビーワールドカップ2019日本大会が開催されます。アジアでは初開催、またラグビー伝統国以外での開催も初となります。世界にはラグビーファンは結構多いのです。今年のラグビー大学選手権では明治大学が22年ぶりに13度目の日本一に返り咲きました。新監督になった田中澄憲氏は「運動能力は高い選手がいるのに何故結果を出せないのか?」を考え、マインドセットに取り組みました。基本的な考え方を変える、生活習慣を変える、合宿所の掃除の徹底、選手間・選手と監督の意思疎通の徹底等を実施しました。その結果、選手の意識が少しずつ変わっていき、その積み重ねが全体を変えていきました。「いい人間はいい組織を作る、そして良い結果をもたらす」との話はスポーツクラブだけでなく会社組織にも言えることです。

 私事で恐縮ですが先月雨の日曜日に姪の結婚式に出席しました。中町教会の神々しい雰囲気と神父様の話がとても印象に残りました。「雨の結婚式になりましたがあいにくの雨ではなく新郎新婦二人にとっては恵みの雨です」「人は肩書や財産はあったほうが良いが亡くなったらその人に残るのは人格だけです」「新郎新婦は『山路来て何やらゆかしすみれ草』(松尾芭蕉)のような夫婦になってほしい」等々、心に残るお言葉でした。

 経営者の最大の責務は事業を継続させることです。事業の継続のためには適正利益が必要です。利益は売上と費用の差です。増収になれば利益は出ますし費用を削減したら利益に貢献します。外見や品質に差がない費用は低価を選択する等のコスト意識は経営者として当然です。電気には外見と品質の差はありません。追加コストがかからずに電気代が10~15%節約できる情報を過日入手しましたのでお客様には近々お知らせいたします(ただし電気使用の契約形態によってはコスト削減にならない場合もあります)。

 時節柄ご自愛ください。

(代表社員税理士 内田延佳(『月刊 アップ長崎・島原』2019年3月号 代表巻頭言より))