5 月になりましたね。新緑の季節でもあり、散歩などお出掛けには心地の良い時季ですね。そんな5 月は、一年の中でも人気のある月です。

季節柄のちょっとしたお話はさておき、今回のテーマは「雑談」です。えっ、たかが雑談、ですって? されど雑談…これで人間関係がスムーズになることがありますから、決して疎かにはできないものです。
初対面の方や普段話し慣れている方とでも、会話のキャッチボールを続けるのは難しいことはありますよね。
特に初対面の方とは、「会話が弾まない、わぁ、気まずい!!」と焦ってしまう時はありませんか?
そんな時、何でもいいからすぐに話題を見つけられるといいですよね。そこで、「雑談を引き出す『あ・か・さ・た・な』」というのはいかがでしょうか?

【雑談を引き出す『あ・か・さ・た・な』】
「あ」…あいさつ:「こんにちは。今日も暑いですね!!」
「か」…身体の話:「最近ジム通いを始めまして、朝の目覚めがすごく良くなってきたんです。」
「さ」…最近の趣味・関心事:「中華料理に凝っていましてねぇ。あの隠し味が意外と良かったですよ!!」
「た」…食べ物:「○○さん(お店の名前)のケーキ、美味しかったですよ!!」
「な」…名前:「へぇ、珍しいお名前ですね、初めて拝見しました。大変失礼ですが、名字(または名前)は何とお読みしたらよろしいのでしょうか?」

これならわりとシンプルなので、会話が途切れて頭が真っ白になった時でも「…あ、あ、あ、『あ・か・さ・た・な!!』」と、連想しやすいと思います。もちろん、思い出すだけではやっぱり会話に詰まってしまうので、スポーツなどで最近話題の「ルーティン(定例動作)」と同じように、できるだけ落ち着いて直感的・反射的に話題を引き出せるよう日頃から慣らしておくといいでしょう。

ちなみに、最近私が特に実践しているのは、「な」…名刺交換の時に、読み方をお伺いしてみることです。珍しすぎて読めないのに振り仮名のない名刺を頂いた時には、「イジワル!!」なんて思わないで、そういう時こそ話題作りのチャンスです!! さわやかにお伺いすると、そこから会話が弾んでくることがあります。安心してください、「人様の名前を読めないなんて、君は客人に無関心なのかね、怪しからん!!」なんてお説教を始めてしまうような方はめったにいらっしゃいませんから…。
先日お会いした方は、下のお名前を読むことができなかったため読み方をお伺いしてみたところ、「祖父が名づけてくれたのですが、『どんなときでも力強く優しい人であってほしい』という思いを込めていたそうなんです」といったエピソードを話してくださいました。そこから話題が膨らみ、その後も会話をスムーズに続けることができました。
また、食べ物の話は誰にでも共通することで、好きな食べ物や嫌いな食べ物が一緒だと、会話が弾みやすいです。そんなふうに共通点を探してみるというのも、一つの方法ですね。あ、当てが外れて一致どころか真逆だった場合でも、そういう違いを話題にすればいいので、あまり焦らないでくださいね!!

雑談から緊張感がほぐれ意外な親近感が生まれることもあります。また、何気ない質問から関心を示されたように感じてうれしくなる方もいらっしゃいます。会話に困った時には、ぜひ「あ・か・さ・た・な」を思い出して、そのどれからでもいいので話題を振ってみましょう!!

(接遇インストラクター・小関彰恵(社会福祉士・介護福祉士)『月刊 アップ長崎』2016年5月号より)