鯉のぼりのはためく音を耳にしてからはや1か月になりました。皆様お元気でしょうか。

人選眼以て確かな『人財』を

新入社員も2か月を過ぎやっと会社に馴染んできたころでしょう。とはいえまだまだ精神的に不安を抱えて勤務している状況と思います。人手不足の中でやっと採用した『人ザイ』です。定期的な面談等フォローを忘れないようにしたいものです。
『人ザイ』に関して私の知人税理士が次のようなことを広報誌に記しています。

①進んでするのが人の上「人財」…自分で考えて自分で成果を挙げられる人
②真似してするのが人の中「人材」…言われたことなら自分でやれる人
③言われてするのが人の下「人在」…言われたことを言われた通りにやるだけの人
④言われてせぬのが人の屑「人罪」…言われたこともできないのに不満が多い人

…人手不足の中で採用に苦労している事業者が多いかとは思いますが、人を見る眼を研ぎ澄ませ「人在」「人罪」を採用しないように注意しましょう。「水は低きに流れる」と言いますが組織における従業員のレベルも同じです。

長崎人の会話で良く「長崎は狭い」という言葉を聞きます。確かに身近なアーケード街や飲食店で知人に会うことが多いです。しかし「日本も狭い」ということを体験しました。
4月下旬に所用があり関西に行きました。ホテル内の売店で土産物を物色していましたら、売店の外から会釈してくださる男性がいらっしゃいました。私は近視なので距離があると良く見えません。関西に知人はいないし…顔を見またものの、どなた様かわからないままでした。帰崎後、お客様(経営者)であることがわかりました。
私は近視で老眼の身、皆様に失礼をすることがあるかもしれませんのでご容赦のほどお願い申し上げます。とはいえ、視力は低下しても眼力…先述のような人選眼はこれからも研き続けていくつもりです。確かな『人財』を見出し育て、企業・社会へ貢献させていく…その思いは今もなお、変わることはありません。

4月の日本経済新聞「私の履歴書」に、ジャパネットたかた創業者であられる高田明氏の人生について連載されていました。同じ長崎県人として毎日楽しみにして読まれた方も多かったことと思います。特に最終回では次のような心に響く話をされていました。

①「今を一生懸命生きる」「人生常に自己更新」というプラス思考を持ち続けていれば、不可能と思えることが可能になることもある
②企業も個人もスポーツも、心の持ち方で大きく変わる
③私の好きな世阿弥(ぜあみ・猿楽師)の言葉は「時分の花」と「まことの花」。その時限りの時分の花を、まことの花と思い込むのは愚かなことで、「良い時こそ初心に戻り、謙虚に精進すべし」という教えだ
④初心には若い時の初心、人生の時々の初心、そして老後にも初心がある
⑤私の座右の銘は「夢持ち続け日々精進」、「昔は頑張った」と振り返るのではなく、「今を頑張っている」ことこそ大事だ

ビジネス・文化・芸術等々、分野にかかわらず成功した人の言葉には重みがあります。心に刻み生きる糧にしたいと思います。 

いよいよ入梅の季節、時候不順の折柄どうぞ皆様ご自愛ください。

(代表社員税理士 内田延佳『月刊 アップ長崎』2018年6月号 代表巻頭言より)