GWを過ぎ5月に入ると、夏の気配が強くなってきます。予報によると、今年の夏は平年より暑い日が多くなる見通しだそうです。皆様、暑さによる体調悪化にはお気を付け下さい。

人材不足の打ち手は、企業の魅力向上

先日、名古屋にある大手会計事務所の見学会に参加してきました。この会計事務所は、我々アップパートナーズグループの約二倍の規模で、日本でも有数の大型会計事務所グループです。弊社とは30年近いお付き合いがあり、経営哲学やビジネスの手法など、色々と学ばせて頂きました。この会計事務所が昨年秋と今年春の二回に分けて、約10年ぶりに見学会を開催するとのことで、春の見学会に参加させて頂きました。
実は、10年前の見学会にも足を運んだことがあり、それ以来久しぶりにお訪ねしたのですが、前回は名古屋市の郊外にあった事務所が、今は名古屋駅に直結するオフィスビルの高層階に移っていました。非常に綺麗なビルで、大きな窓から名古屋市街を一望でき、絶景でした。

会計事務所という業種は、お客様の所へこちらからお伺いすることが多いものです。外出している社員も多く、昼間のオフィスは閑散とするため、オフィスの稼働率は低くなります。東京や大阪の都心部であれば、お客様に事務所へお越し頂く「来店型」にして外出を極力減らす、出向く場合も公共交通機関の利用で訪問する、といったような工夫ができます。
しかし、大都市とは言え名古屋であれば、自動車の利用は避けられませんので、中心部にオフィスを構えると、オフィスコストに加え、駐車場の確保にも相当のコストが掛かるでしょう。弊社も博多駅前に本部である福岡オフィスを構えていますが、やはりオフィスコストの負担や駐車場の確保に苦労しています。私には、なぜ高コストで駐車場の確保も難しい場所へ移ったのか、理由がわかりませんでしたが、見学会の中でその理由が説明されました。
なんと、「人材確保のため」だそうです。人手不足は都会ほど深刻になっている傾向がありますが、名古屋にあるこの会計事務所でも同じく、大きな経営課題となっているそうです。その対策として、AIなどによる省力化や女性の活躍などと並行して、新卒者が「入社したい!!」と思えるオフィスにするために移転したとのこと(もちろん、それだけではないのでしょうが、大きな理由の一つだそう)です。ちなみに、引っ越しに掛かったコストは一億円、と仰っていました。

多くの会社にとって、人…社員が最も重要な資源です。その確保のために投資をする、というのは当たり前と言えば当たり前なのですが、ここまでする必要があるほど人手不足が深刻であることを実感し、非常に危機感を覚えました。これからますます、省力化、女性の活躍、そして職場としての魅力向上など種々の取り組みが、会社の将来を左右することになりそうです。アップパートナーズグループも気を引き締め、こうした取り組みを進めて参ります。

(所長税理士 内田佳伯 『月刊 アップ長崎』2018年5月号 所長巻頭言より)