今年もはや2月になりました。月日が経つのは本当に早いものです。南国長崎も1月は大雪(積雪5cm)に見舞われました。皆様お元気でしょうか。

『三カン』・知性以てAI引き出し、自己も組織もたゆまぬ変革を

 過日の日本経済新聞に「ソニー、アイボ発売、AI(人工知能)が人の心を判断、服従ではなく感情を持つロボット、AIで感情を読み取る技術の開発は産業界で加速している」などの記事があり、そこにはさらに「富士通では電話の声から感情を分析し、満足度を推定するAIを開発、これをコールセンターで試したところオペレーターの教育に要する時間を3割削減できた」と記されていました。
労働力人口減少の日本企業が生き残る上で、AIの活用が欠かせなくなりました。世界の自動車業界でもAIを駆使した無人運転技術の開発が急ピッチで推進されています。GMでは無人運転の量産車を2019年に実用化すると公表しています。日本の産業を代表する自動車業界はもはや、EV(電気自動車)と無人運転の波を乗り越えなければ生き残れないのです。裾野が広い自動車産業の構造変化は多くの業界が影響を受けるでしょう。経営者は変化を受け入れ適応していかなくてはなりません。
「圧倒的な記憶力、計算力、分析力では人間はAIに勝てない、人間が誇れるものは学習や鍛錬に裏打ちされた直観だ」「人間である以上、直観は誤ることもある。だがデータ化されていない困難な状況を克服する洞察力の源泉は、人間の直観以外にはない。大事なのは人間の創造力とAIの正確性を組み合わせながら未来を切り拓くことだ」等々様々な意見があります。小田原の寄宿生活塾「はじめ塾」が大切にしている3つのカン「感・勘・観」、そして「知識よりも知性」、AI時代に向かう今こそ人間が磨いていきたいものです。
2月は「逃げ月」とも言われ日数が少ないので、特に小売業では通常の月より売上減になりやすいのですが、その上人手不足の影響が出ています。人手確保のための人件費高騰が業績悪化を招いています。「売上増経常利益減」の企業が多くなりました。「人件費増の流れは止まらない」との見方が一般的です。売上単価を上げるのは他社との競争上困難、その一方で人件費は上げざるを得ない、解決策としては不採算店の閉鎖や営業時間の短縮などを考える経営者が多くなりそうです。
業種に関係なく人口減で市場が縮小していきます。国内では「量の拡大より質の充実」を考えた経営を余儀なくされる時代になりました。人生においても経営においても、時代の趨勢を見抜くことが大切であると思います。

古稀を過ぎて肉体と能力の衰えを感じる昨今ですが、長崎県のプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の救世主となったジャパネットホールディングス創業者高田明氏の「50歳になっても百歳の命をいただいても何歳になっても、もっともっと精進して自己変革をしていきたい。人は何歳になっても自分を変えられる」との話を聴き元気が溢れてきました。69歳になってプロサッカークラブのオーナーを引き受けた経営者の言葉だけに重みがありますね。「一歩下がっても二歩進む」この気持ちを持ち続けたいと思います。また、V・ファーレン長崎にはJ1リーグでの活躍を期待したいものです(ちなみに弊社はチケットスポンサーブロンズ会員です)。

2月16日~3月15日は個人の所得税確定申告期です。税理士業界が最も多忙な時期になります。お客様には弊社の担当者から業務連絡等があると思いますが何卒ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
残寒厳しい毎日です。皆様ご自愛ください。

(代表社員税理士 内田延佳 『月刊 アップ長崎』2018年2月号 代表巻頭言より)