昨年は大変お世話になりました。本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。

今年は酉(とり)年です。不仲な関係を「犬猿の仲」と言いますが、9番目の干支である申(さる)と11番目の干支である戌(いぬ)との喧嘩を仲裁するために、猿と犬の間である10番目の干支になったそうです。酉(とり)は「取り込む」に繋がると言われておりますので、運気や商売を取り込める年にしたいものですね。そして、酉年生まれの人は「犬猿の仲」を仲裁したように世話好きで親切な人が多くまた大胆な決断を下せる人、と言われています。
アベノミクスの行き詰まりや経済成長の伸び悩み、少子高齢化による人手不足等々、事業経営には課題山積ですが時には大胆な決断を下しながら酉年の取り込む風を追い風にして業績を向上させていきたいものです。弊社一同、皆様のお役に立てるよう今年も努力して参ります。

九州新幹線長崎ルートが暗礁に乗り上げています。フリーゲージトレイン(軌道可変電車)の開発が大幅に遅れ、武雄温泉駅で在来線に乗り継ぐリレー方式による暫定運航が長期化しそうです。長崎新幹線の目的が「県外からの観光客誘致」なのですから、乗り継ぐリレー方式では全く目的が果たせないと思います。わずか22 分の時間短縮というのでは、費用対効果「高い料金を出して快適に早く長崎に到着できた実感・満足感」が期待できません。「乗客少数→採算悪化→運転本数減→利用者減」この悪循環になることは間違いありません。JR九州は上場民間会社ですから、赤字路線の存続は経営上許されなくなりました。
また、仮にフリーゲージトレインでの走行が可能になったとしても、山陽新幹線への乗り入れが困難(JR西日本社長談)であるため、関西からの乗客は博多で乗り換えることになり不便です。様々な問題の根本的な解決策は「フル新幹線の実現」しかないと思います。それには長期戦の覚悟が必要となるでしょう。長崎市が駅裏に計画しているMICE(マイス:総合ビジネスイベント)施設も、新幹線効果無しではその機能を十分に発揮できないと思います。「多額の建物費用→利用者少数→多額の赤字→値上げ→利用者減」これも悪循環となりそうです。

11月中旬に所用で金沢へ行きました。新幹線の開業効果は絶大で、観光客と宿泊客が増えてホテルは満杯で、飲食店でも来客で賑わっている光景を目の当たりにし、経済的効果を体感してきました。新幹線は金沢から福井へ、そして京都まで延長されます。残念ながら長崎新幹線構想はこれに及んでいないのが実情でしょう。
金沢への途中、福井の地にある曹洞宗大本山永平寺に立ち寄りました。ここは道元禅師が開祖した寺院ですが、常時百数十名の僧が修行に励んでいます。ピカピカに磨き上げられた廊下や階段、壁や柱、そして早朝の振鈴(しんれい)から始まる毎日の修行…こうした厳かな佇まいのためでしょうか、寺院内には凛とした空気が充満していました。
下記は道元禅師からのメッセージ『どう生きるか』です。
「生まれて死ぬ一度の人生をどう生きるか、それが仏法の根本問題です。長生きすることが幸せでしょうか、そうでもありません。短命で死ぬのが不幸でしょうか、そうでもありません。問題はどう生きるかなのです」。実に心に響く言葉です。

アップパートナーズグループは、お客様数約3 千社、社員数約250名の組織になりました。ご支援して頂きました皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
皆様の御多幸を祈念し、新年の御挨拶と致します。

(代表社員税理士・内田延佳 『月刊 アップ長崎』2017年1月号 年頭ご挨拶より)