今年も残り僅かとなりました。年が明けるとあっという間に確定申告がやってきます。今回は確定申告の準備や注意していただきたい点についてお伝えします。

1、早めの資料準備

まだ12月とお考えの方もいるでしょうが、1月中に資料を揃え、2 月初旬に会計事務所へ渡すというスケジュールを推奨します。必要な資料を漏れなく準備し早めに会計事務所へ渡すことで、正確かつ早期の申告書作成と納税額の把握が可能になります。
また、資料の交付を業者等に依頼しなければならないケースもあります。資料が期限ギリギリになりますと、納税額のお知らせもギリギリになってしまいます。
とにかく早め早めの準備が肝要です。

2、前年、前々年の申告書と比較

資料は何を揃えたらよいか、最も分かり易いのは前年、前々年の申告書を確認してみることです。一年の取引で前年までになかったものは予めご連絡いただければ、必要資料をお知らせできます。あとは28 年中の状況に応じて該当のないものは不要、新たに必要となる資料は追加していくことになります。

3、国外財産調書、財産債務調書

12月31日において、保有する国外財産の価格の合計額が5 千万円を超える場合(国外負債差引前)は「国外財産調書」の提出が必要です。
また、所得金額が2千万円を超え、かつ、12月31日において3 億円以上の財産又は1 億円以上の特例対象財産(有価証券等、未決済信用取引等、未決済デリバティブ取引に関する権利)を有する場合には、「財産債務調書」の提出が義務付けられました(27年分からの制度)。有価証券には自社の株式も含まれます。会社オーナーとして保有している株式の株価が膨らんでいる場合があります。詳しくは担当者へお尋ねください。

4、マイナンバーの把握

28 年分の申告書からマイナンバー(個人番号)の記載が必要となります。次の①又は②の何れか資料をご準備ください。

①マイナンバーカード(個人番号カード)の写し
②通知カードの写し及び運転免許証などの写真付身分証明書の写し

控除対象配偶者や扶養親族、事業専従者にもマイナンバー欄が追加されます。これらの番号には先述資料の添付は必要ありませんが、納税者ご自身で番号を確認していただくことになります。弊社にご連絡いただく番号には間違いのないよう、十分なご注意をお願いします。
なお、長崎市ホームページによれば、通知カードを紛失してしまった場合は再交付に1 ~ 2ヶ月かかるとされていますが、マイナンバー記載の住民票を請求すれば即日交付が可能です。
年内にあったこと、ご不明な点や気になることがございましたら、何なりと担当者までお尋ねください。

(税理士・内田尚生(税務相談室室長) 『月刊 アップ長崎』2016年12月号より)