今年も残り僅かとなりました。年齢を重ねるにつれ1年が本当に早いと感じるようになりますね。学生時代の数年間は沢山の想い出があるのに、社会人になってからは…。毎日忙しいということもあるかもしれませんが、何より感性の低下が最大の原因でしょう。色々なことに興味を持ち、気持ちは前向きにありたいと思うこの頃です。

平成29年分の所得税の確定申告

 さて、年が明けると恒例の確定申告がやってきます。
 この時期には多数の案件が集中し、私ども会計事務所は繁忙期を迎えます。正確かつ早期に納税額をお伝えするためにも、必要な資料は1月中にご準備いただきますようお願い致します。

 今回は確定申告に関連した話題を二つご紹介します。

① 医療費控除について、「医療費控除の明細書」を作成し添付することで領収書の提出が不要となりました。また、医療費通知(健康保険組合等が発行する「医療費のお知らせ」等)を添付すれば、明細の記入を省略することができます。
 但し、全国健康保険協会のホームページによれば、昨年の医療費通知は2月上~中旬に送付され、内容は前々年10月~前年9月の期間とあります。同ホームページを通じてユーザー登録すれば診療月の翌月21日には過去2年分の内容が閲覧できるようですが、国税当局によれば「現在の取扱は写しや出力したものは不可」とのことですので、1~9月分はお知らせ添付、10~12月分は「医療費控除の明細書」を作成し添付するという、何ともスッキリしない手続になりそうです。ちなみに、長崎市の国民健康保険の場合は2ヶ月分が年6回送付されます。取扱いの詳細は国税当局において年内に決定されるため、申告前には改めて担当者にご確認ください。なお明細書の添付による場合、領収書原本はご自宅で5年間の保存が必要です。
 保険適用外(自費診療)で医療費控除の対象となる支払は、医療費通知に記載されませんので、「医療費控除の明細書」の添付が必要です。詳しくは国税庁ホームページを参照ください。

 (注) 平成29~31年分までの確定申告では、従来どおり領収書の添付又は提示でも可です。

 

 

 https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/pdf/iryoukoujyo_meisai.pdf

② 今年1月からクレジットカード利用による国税の納付が可能になりました。1万円当たり76円(消費税別)手数料が掛かりますが、通常100円の利用につき1円分のポイントが付与されます(利用上限は一度の手続につき1,000万円未満、かつ、ご利用のクレジットカードの決済可能金額以下)。1万円の利用で約18円の差、100万円の利用で約1,800円の差額になります。クレジット会社によってはポイントの他にマイルが付与されるなどのサービスもあるようですので、上手に活用すればお得感がUPしそうです。
 また、今年6月からはe-Tax(国税電子申告・納税システム)で徴収高計算書データを送信することで、源泉所得税の納付についても利用が可能となりました。
申告で多額の納税が見込まれる、毎月納付する源泉所得税が高額な事業所は検討されてみてはいかがでしょうか。専用サイトへのアクセス、納付(委託)手続、Q&Aが国税庁ホームページに掲載されています。
 https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/nozei-shomei/credit_nofu/index.htm

 

(税理士・税務相談室室長 内田尚生 『月刊 アップ長崎』2017年12月号より)