最近、認知症の方の運転事故が多く報道されていますが、事故の起こり方には症状ごとにそれぞれ違いがあるようです。

今回は、認知症の中でも代表的な3 種類…

・アルツハイマー型認知症(脳に生じた変化によって、記憶障害等が起こり日常生活を送ることが困難になっている)
・ピック病(同じことを同じ時間に繰り返すなどの行動障害が起こる)
・脳血管性認知症(脳の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、脳細胞が死滅する)

について、それぞれが及ぼす運転行動への影響についてお伝えいたします。

【認知症の種類と運転行動への影響】

  アルツハイマー型認知症 ピック病 脳血管性認知症
記憶 いつ、どこで行(おこな)った
という記憶が思い出せない
言葉の意味や物の名前が分からず、会話が通じない いつ、どこで行(おこな)った
という記憶が思い出せない
場所の理解 侵される 保たれる 侵されることがある
運動行動 ・運転中に行先を忘れる
・駐車が下手になる
・交通ルール無視
・運転中の脇見
・車間距離が短くなる
・運転中にぼーっとする
・ハンドル、ブレーキの操作が遅くなる

この図を見ていただくと、認知症の症状ごとに運転行動の違いがみられるのがおわかりになるかと思います。皆様の身近な方に当てはまらないか参考にされてみてはいかがでしょうか? もし上記のような症状がみられる場合には、専門医に相談されることをおススメいたします。

(社会福祉士・介護福祉士 小関彰恵『月刊 アップ長崎』2015年10月号より)