超高齢化社会となった現在の日本において人手不足が叫ばれる中、「介護ロボット」の存在感と期待が増してきています。平成24年に経産省と厚生省が高齢化に伴う要介護者の増加を見込み、「ロボット技術の介護利用における重点分野」を公表し、具体的に移乗介助や排泄支援など8つの分野を挙げました。これは、介護ロボット研究開発および実用化に向け、国もようやく本腰を入れて動き出したことの表れではないでしょうか。

 しかし、課題がないわけではありません。大量生産ができないことで導入のコストが高かったり、現場のロボットに対する「冷たいイメージ」が介護現場に向かないなどのご意見もあるそうです。ロボット技術は日進月歩で飛躍していますが、今後はコストを抑え、マイナスイメージも払拭できるような革新的な介護ロボットの登場が期待されます。

 先日、人工知能を搭載したロボット「pepper(ペッパー)」が発表されテレビのニュース等で話題となりましたが、1000台の販売予定数がわずか1分で完売したとのことです。ロボットに対する世間の関心の高さがうかがえます。今年6月に神奈川県のある介護施設に試験的に導入され、利用者の方々と一緒に体操や会話を楽しんだそうです(youtubeでもその様子が見れます)。会話やクイズを使った「認知症を予防する」ソフトなどもあり、人とコミュニケーションを行う「人に代わる分野のロボット」として、各方面で期待されています。

 どの現場にも「介護ロボット」が導入される日は、そう遠くないのではないでしょうか?

(IT支援課 福祉グループ発行誌『Partners』2015年秋号より)